【映画】フラガール

フラガールスタンダード・エディション
 フラガール
 監督 李相日(り・さんいる)
 主演 松雪泰子

 北野武監督が指摘した通り、題名を聞いただけで、どんな映画になるかすぐにわかる作品。であるにもかかわらず、最後まであきさせずに、きちんとメッセージが伝わってくる秀作。シネカノン石原仁美プロデューサーからの持ち込み企画。常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)の誕生秘話をフラダンサーにスポットをあてて描いています。


 キネマ旬報ベスト・テン日本映画第一位。谷川紀美子役の蒼井優は、助演女優賞受賞。(キネマ旬報2月下旬号P.52にインタビュー記事)。李監督は、読者選出日本映画監督賞

ここでは、炭鉱がハワイになるという発想の面白さや、それを誰が考えたのかは作品の前提として外したんです。でもそのことに乗る人たち、乗ることを悩んでいる人たちには、それぞれに理由や背景があるという考え方で作っていきました(同p.170)

 常磐興産(9675)の株価には、それほど影響がでてないようです。
 「三丁目の夕日」もそうですが、シニアの琴線に触れる作品がヒットするようになりましたね。1947年生まれの方の年齢は、以下の通り。
 
 1958年(11歳) 東京タワー竣工
 1966年(19歳) 常磐ハワイアンセンターオープン

「三丁目の夕日」では、テレビを待ちわびる子供、「フラガール」では、ダンサーに感情移入できる。こういうマーケティングは、続きそうですね。

では(^^)/^