生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方 梶谷健人 日経BP 2024
AIコンサルタントによる事業論。
目次
- はじめに
- 1章 生成AIの衝撃と各領域における実装の威力
- 歴史的な転換点に遭遇している
- 日本を席巻する高度すぎるGPT-4の衝撃
- ソフトウェアサービスもAIにDisrupt(破壊)される時代
- 生成AI領域から新しいユニコーン企業が多数生まれている
- 生成AIは単なるバズワードを超えている
- 「AIパートナー」が高い人が払う人でを代替/補完する
- 生成AIの経済効果は高精度な言語理解にも宿る
- 生成AIによる経済効果の大きさは計り知れない
- 生成AIの活用レベルが個人差でも企業間格差でも大きな差になる時代
- 各カテゴリにおける生成AIの実力
- テキスト生成AI
- 画像生成AI
- コード生成AI
- ビデオ生成AI
- 音声生成AI
- 3Dモデル/シェーディング生成AI
- 各領域で生成AIはどこまで進化するのか
- 企業は生成AIとどのように活用していくべきか
- 2章 成功する生成AI事業・プロジェクトのつくり方
- 生成AI領域で成功する事業・プロジェクトづくりのポイント
- 「着想」と「検証」のつくり方の組織
- 3章 生成AI時代に各産業、そして社会全体はどのように変化するか
- 2040-2045年に社会や人々の在り方はどのように変化するか?
- AIは人間にとって優しいバイヤーになる
- 人はAIを内包し、思考を分担させる時代が来る
- 議論や意思決定の全てがAIによって可視化される
- コミュニケーションにおいて前提となっている「背景」が曖昧になくなる
- アイデンティティの「ソフトウェア/ハード」が着脱可能になる
- 「見ること=知ること」になる
- 都市はソフトウェア化し進化する
- 現代は「触発の無限連鎖」という価値がある最後の世代
- 2030-2035年に各業界はどのように変化するか?
- 小売り業界
- 広告/マーケティング業界
- ソーシャル業界
- メディア業界
- エンタメ業界
- ゲーム業界
- 教育/学習業界
- これからの事業、組織づくりは「未来への想像力」が強く求められる
- 2040-2045年に社会や人々の在り方はどのように変化するか?
- 4章 生成AIサービスにおけるUXデザインのポイント
- UXの基本方程式
- 「意図」のデザイン
- 優先すべきは「自然言語」のデザインから
- 重要課題のあぶり出しと課題の設定
- Javelin Board を用いたサービス仮説検証
- 【ステップ1】顧客の課題を言語化する
- 【ステップ2】定量的に検証出来る指標を定める
- 【ステップ3】仮説と検証方法を決定する
- 【ステップ4】オフィス/外に出て検証する
- 【ステップ5】学びを生活化しアイデアをアップデートする
- 「意味」のデザイン
- 生成AIの7つの本質的な価値
- 【本質的価値1】コンテンツの創造コストを限りなくゼロにする
- 【本質的価値2】システムによる偏りの排除と透明性の担保
- 【本質的価値3】言語化困難なベテランのスキルによる柔軟な表現
- 【本質的価値4】コンテンツのマルチモーダル化
- 【本質的価値5】体験の専門家不在化の発生
- 【本質的価値6】言語拡張の解放
- 【本質的価値7】新たなインプット手法の発見
- 優れた生成AIサービスのアイデアを量産するためのロードマップ
- 【ステップ1】事業ドメインを定める/誰のための材料を集める
- 【ステップ2】アプローチする事業ドメインを決める
- 【ステップ3】対象者層と課題のセットを見つける
- 【ステップ4】ユーザーインタビューを通じて課題の質を上げる
- 【ステップ5】アイデアの組み合わせを徹底的にアイデア出しする
- 【ステップ6(本質価値の提示と訴求)】課題解決策をアイデアを深く定義する
- 【ステップ7】実像のターゲット顧客との対話を通して仮説検証を行う
- 【ステップ8】必要に応じてサービスアイデアをアップデートする
- 【ステップ9】サービスアイデアから事業ドメインを重ねて昇華させる
- 【ステップ10】MOAT(参入障壁)をつくる
- 【ステップ11】サービスの機能スコープを定義する
- 【ステップ12】機能構造を設計する
- 【ステップ13】ワイヤーフレームを作成する
- 【ステップ14】簡易的なプロトタイプを作成しユーザーテストを行う
- 【ステップ15】UIデザインと実装をする
- 【ステップ16】サービスをローンチする
- 【ステップ17】継続的な改善によるグロースに取り組む
- 優れた生成AIサービスのチェックリスト
- 5章 生成AI技術は、各産業、そして社会全体はどのように変化するか
- 「変化(1)」デザインの革命:”User”から”You”へ
- 「変化(2)」インターフェースは、知覚されないものになる
- 「変化(3)」”OS的レイヤー”の価値が劇的に広がる
- 「変化(4)」学習コストが劇減し、AIリテラシーが重要テーマになる
- 「変化(5)」マルチモーダルインプットを前提としたデザイン
- 生成AI時代のユーザー体験デザインにおいて重要な考え
- 6章 組織の生産性を飛躍的に向上させる生成AIの業務活用テクニック
- まずは「自身のプロンプト力」をチェック
- 生成AIが得意とするChatGPTの6つのプロンプトテクニック
- 業務別テクニック(1):リサーチ編
- 「Perplexity AI」を活用したリサーチの効率化
- 日本語で検索しリサーチを英語「Google Bard」
- GPT-4のPDF読み込み機能を使い高PDF資料を効率的に要約
- ChatGPTのWebPilotプラグインを用いて複数記事の要約と統合した情報を生成する
- アカデミックなリサーチを行う際には「scite」が有効
- 業務別テクニック(2):ライティング編
- ライティング業務フロー(1):ChatGPTが自由連想で構成案を作成する
- ライティング業務フロー(2):ChatGPTに構成案を設定してライティングさせる
- ライティング業務フロー(3):プラグインを用いて自律稼働の支援を受けさせてライティングさせる
- 業務別テクニック(3):コミュニケーション編
- 「Whisper」を使って会議の議事録を書き起こす
- ChatGPTで議事録を自動採点
- 「Midjourney」を使ってストーリーボード(絵コンテ)を作成する
- 「Visla」でGen-Z世代へ響く動画コンテンツを作成する
- 「RICOH AI SCAN」でカスタマーサポートを自動化する
- 業務別テクニック(4):アイデアの源泉
- ChatGPTに過去事例アイデアを出させる
- 着眼点を組み合わせでアイデアを大量に未来連鎖させる
- 業務別テクニック(5):サービス設計編
- ChatGPTでユーザーストーリーマップをつくる
- ChatGPTでインフォメーション・アーキテクチャ図をつくる
- まとめ
- 7章 これからの生成AI時代を勝ち抜く組織のつくり方
- 生成AIネイティブな組織だけが生き残れる時代へ
- 生成AIネイティブにするための3つのステップ
- フェーズ(1):「知識の共有と準備」
- アクション(1):組織の上位レイヤーがコミットする
- アクション(2):ビジョンを定める
- アクション(3):コアチームを設置する
- フェーズ(2):「実行と拡大」
- アクション(4):社内の業務を特定し、投資する
- アクション(5):メンバーを育成する
- アクション(6):創造性だけでなく、事業にも生かす
- フェーズ(3):「深化」
- アクション(7):生成AI時代に最適な組織に再編/働き方を変革し移行する
- おわりに
- 巻末特典
- 生成AIは今まで何が違うのか? なぜいま盛り上がりっているのか?
- 注目の生成AI関連スタートアップリスト
- AI関連ニュースレターのおすすめリスト

【AIによる要約】
1章 生成AIの衝撃と各領域における実装の実力
生成AIの進化がもたらす社会・ビジネスへの影響を解説。各カテゴリ(テキスト、画像、コードなど)の最新事例を紹介し、生成AIが経済効果や企業間格差を生む要因を分析します12.
2章 成功する生成AI事業・プロジェクトのつくり方
生成AI事業を成功させるための「着想」と「検証」のフレームワークを提示。プロジェクトづくりの具体的ポイントを解説し、組織内での実践方法を提案します12.
3章 生成AI時代に各産業、そして社会全体はどのように変化するか
生成AIが社会や産業に与える短期・中長期的な影響を考察。人々の思考やコミュニケーションの変化、都市の進化など未来予測を示し、事業・組織づくりに必要な視点を提供します13.
4章 生成AIサービスにおけるUXデザインのポイント
生成AI時代のUXデザインにおいて重要な「意図」と「意味」の設計方法を解説。顧客課題の発見からサービスアイデア量産までのロードマップとチェックリストを提示します23.
5章 生成AI技術は各産業、そして社会全体はどのように変化するか
生成AIによるデザイン革命やインターフェース進化など、ユーザー体験が劇的に変化する未来像を描写。新しいリテラシーやマルチモーダルデザインへの対応も論じます3.
6章 組織の生産性を飛躍的に向上させる生成AIの業務活用テクニック
生成AI活用による業務効率化技術を具体例で紹介。リサーチ、ライティング、コミュニケーションなど各業務別テクニックを網羅し、生産性向上への道筋を示します3.
7章 これからの生成AI時代を勝ち抜く組織のつくり方
生成AIネイティブな組織への移行ステップを提案。知識共有から働き方改革まで具体的アクションプランを示し、未来志向型組織づくりの重要性を強調します
AIは日進月歩なので、1年前の本を読むと個別のサービスは違うものが人気になっていたりします。スピードが命なので、ウォーターフォールは無理。アジャイルな開発にならざるをえません。AI自身も爆発的なスピードで進化しているので、事業にかんぬきをかけるのは、至難のわざでしょう。期間限定の事業として、投資を絞るのが賢いのかもしれません。
図を駆使して、事業の始め方を丁寧に説明していますが、これも、AIに聞きながらやれば良くなるのでしょうね。
では。