【本】平成宗教20年史

平成宗教20年史 (幻冬舎新書)
島田裕巳 幻冬舎 (2008/11)
平成を振り返るには、宗教をみればよかったんですね。

1 昭和天皇崩御
2 オウム 衆議院選挙に出馬
5 公明党連立政権参加
6 松本サリン事件
7 地下鉄サリン事件
8 麻原初公判
9 酒鬼薔薇聖斗
11 ノストラダムスの大予言
13 9.11
14 小泉首相 靖国神社参拝
15 白装束 パナウェーブ
16 麻原死刑判決
17 オーラの泉
18 天皇後継問題
20 20世紀少年公開

 こうして並べると、平成は、冷戦後の20年であり、人々の心の拠り所が、イデオロギーや政治から宗教に移ってきたのがわかります。

 政治の季節が去っていくことで、勧誘するのは政治セクトではなく、宗教に代わった。そこには、時代の変化があり、宗教的なものがもとめられる社会状況が生まれていた。p.74

 こういう外からの影響に対して、伝統的な俗習の変化が、宗教に影響しているというの、興味深い指摘でした。核家族化が進み、葬儀で家の威信を示す必要が薄れると、家族葬、直葬が増える(p.235)。ある調査では、家族葬が6割、直葬が2割だそうです。言われてみれば、仲人の消滅も、はやかったですね。

では。

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