英国ポンドの購買力平価(PPP)を調べてみました。
さすがに、昨日の急落で、市場レートがPPPを下回りましたが、いくつか気付きがありました。
第1は、95年以前は市場レートが、PPPを恒常的に下回っていました。特に92年の通貨危機は強烈で、かなりのオーバーシュートだったのがわかります。
第2は、96年以降、市場レートがPPPを上回るようになってきます。通貨安が経済再生につながり、ポンドの信任につながっています。
第3は、PPPが98年以降安定していること。景気の回復とともにインフレが悪化するわけでもなく、安定した経済運営ができていました。
今回も92年のようにPPPに戻るのに時間がかかるのでしょうか。2008年のようにすぐには戻らないかもしれませんが、早い段階でPPP付近に回帰してくるとみています。