SUPERMARKET FANTASYのエソラのイントロで泣けてしまう今日この頃ですが、ROCKIN’ON JAPAN 2009年 1月号に、桜井さんのロングインタビューが掲載されていました。Mr.Childrenは、2009/1/1で20周年なんですね。これまでのキャリアを振り返る内容で、前の奥さんや、小林プロデューサーとの微妙な距離感についても率直に話しています。
ひとりの若者が、上司とのコミュニケーションで試行錯誤を繰り返しながら成長していく様は、今春の新人研修を担当する方にとっては、またとないケーススタディーではないでしょうか。
初期の頃は、売れようとして、細かな努力をしていたことがわかります。アーティストは、そういう商業主義とは距離を置きたがる、あるいはそういうフリはしないと思っていましたが、素直に認めています。初めてタイアップが決まったときには、15秒に収めるためにサービスしすぎな曲作りをしていました。
これまでのアルバムは、次のとおり。
- EVERYTHING ( 1992)
- Kind of Love(1992)
- Versus(1993)
- Atomic Heart(1994)
- 深海 (1996)
- BOLERO(1997)
- DISCOVERY(1999)
- Q (2000)
- IT’S A WONDERFUL WORLD(2000)
- シフクノオト (2004)
- I ♥ U (2005)
- HOME (2007)
- SUPERMARKET FANTASY(2008)
Mr.Childrenの成長は、小林さんが貢献したわけですが、初期はその指導に素直に従っていたことがうかがえます。それが、深海のころから悩むようになり、活動休止。復活後は、DISCOVERY、Qでセルフプロデュースになる。そのトンネルを抜けると、ファンのためにという方向を取り戻し、IT’S A WONDERFUL WORLDへ。
その後、彼は病に倒れます。なんだか、高度成長期のサラリーマンの話のようですね。その病が振り返れば、生活を見直すきっかけになり、身近な生活の些細なことに、価値を見出すようになる。
その後、ミスチルのほかにもネットワークを広げ、ap bank などの活動にも展開。そして今、Supermarket Fantasyという納得のいく作品を出しました。
ヒットを出さなければならないというプレッシャーを抱えながら、周りのスタッフとのコミュニケーションを大切にしながら、2~3年ごとに結果を出し続ける。ひとりのプロフェッショナルとしても、参考になるインタビューでした。
では。