はやぶさと日本のアルミ加工技術

11月30日のNHK「クローズアップ現代」で、小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」が特集されました。
 


 地球から、この小さな小惑星に行くのは、東京からブラジルのリオデジャネイロにある5mmの虫に着陸するのと同じぐらい難しいんだそうです。(o_o;)2003年5月に打ち上げて、2年半もかかっていくんですから、そうなんでしょうねぇ。
 この難事業を支えているのが、日本の中小企業の技術なんですね。宇宙科学研究本部からの難題に、技術力で応えていく(有)清水機械代表 山崎秀雄さんが紹介されています。

 面白いのは、「ターゲットマーカー」の話ですね。
 小惑星イトカワはあまりに遠いので、地球から指示を出すと、電波の速度でも往復30分かかってしまう。ので、着陸は、探査機自身が制御して、着陸しなければなりません。そのために、先にターゲットマーカーを落としておいて、そこからのフラッシュを頼りに着陸するわけです。
 ところが、重力が小さいイトカワでは、ターゲットマーカーを落としても、ぶつかった時のエネルギーではね返り、宇宙空間に戻ってしまうことでした。
 そこで、技術者がヒントにしたのが、お手玉でした。しかし、お手玉モデルも、形状が完全に球体でなければ、はね返ってしまう。軽くて、球体を作れる技術が、アルミの絞りの技術だったわけです。放送では社名が出てませんでしたが、あんなシボリの技術があるのは、後藤産業さんじゃないでしょうか。
 まさに、人工衛星を支える技術で、日本のアルミ製品はできてるんですね。

では(^^)/^