郵政公社の民営化を振り返る意味もこめて、過去の民営化を振り返ってみました。
主な民営化が為された日本の会社については、wikipedia参照。
1.国鉄
鈴木首相、中曽根行管庁長官、土光臨調会長。
「増税なき財政再建」が最大のテーマ
82年7月に臨調から答申。
87年4月に民営化
イ)議論
a)膨大な債務をどうするのか?
b)モラル低下
やみ手当てや酒酔い運転が報道された。
ロ)反対意見
a)雇用 (総評・国労にまだ元気があった)
8万人もの職員を余剰人員として放出。
本社の局長以上は、例外はあるにしても、ほとんどが退職。
原則的には50代以上は全部リタイアした。
b)安全性
JR西日本の事故は、まだ記憶に新しい。
c)赤字の原因は、政治介入であって、経営形態ではない。
d)お役所の縄張り争い。
2.日本電信電話公社
1985年4月に民営化
だいたい、国鉄と似てます。ただし、
・経営形態については、電電公社内部で検討がかなり進んでいた。
分割には抵抗していたが、市場原理導入には前向き。
では。
【参考】
・日本労働年鑑 第53集 1983年版 特集 臨調=行政改革と労働組合
・「なせばなる民営化JR東日本」
・国土交通省 運輸白書(昭和62年)「国鉄改革の経緯」