植田日銀がやっと動き出しました。日銀がこれほど慎重だとは。私は予想を間違えました。
日銀・内田副総裁「粘り強く緩和を続けていく」 金融緩和の継続姿勢を強調 一方、先週の政策修正で長期金利は約9年ぶりの高水準 | TBS NEWS DIG (1ページ)
日本銀行の内田副総裁は、先週決めた金利操作の柔軟化について、「緩和の持続性を高めるため」と説明し、大規模緩和の継続姿勢を強調しました。日銀 内田副総裁「今回の柔軟化の趣旨は、緩和の持続性を高める、つ… (1ページ)
日米の実質金利差をもう一度確認しました。こちらのサイトのチャート見ると、差は開いていますね。
日米実質金利差
日本と米国(アメリカ)の実質金利差のチャートと時系列です。相関・連動する傾向があるドル円との比較チャートを掲載。日米実質金利差の拡大・縮小の円安ドル高・円高ドル安の見方や上昇幅・低下幅による圧力度合いの見方のわかりやすい解説も記載してます。
米国が日本を2%ポイントほど上回っているというのが、円安ドル高の原因と見えます。
日米に分けてみましょう。米国の実質金利のチャートは次のとおりです。
わかりやすいよういブレークイーブンインフレ率(BEI)は、マイナスで描いてみました。
大雑把にいって、10年の予想インフレ率は2%なので、債券利回りは4%ぐらいで、実質金利が2%ぐらいないと投資できないよということですね。インフレ率が4%なのに、2%の利回りだと赤字になってしまうので、教科書通りのチャートです。
リーマン・ショックとかコロナとか特殊な時には、名目金利が急低下して、実質金利もマイナスになってますが、本来、債券はインフレ率よりも高い利回りでなければ、投資妙味がありません。
日本のデータは、財務省が作ったチャートをそのまま貼ります。
日本のBEIもマイナスになったりしましたが、しっかりと1%を超えてきました。なので、10年債の利回りが0.5%では、採算合わないはずですね。買い手がいないはずなのに、日銀が買っていた。
では、日本も、今後、アメリカのように、BEIが2%、JGB利回りが4%とかになるのか?本来はそうあるべきなのでしょう。投資妙味のないものを買わせるのでは、もう資本主義でないですし。長期金利を10年にわたって歪めてきた結果については、これから見ることになると思います。