Brexitと家族類型

イギリス議会が、EU離脱案を否決しました(2度目)。直系家族な日本から見ると違和感があるのではないでしょうか。家族類型を理解する一つの好例だと思いました。

家族類型でいうところの 核家族は、親子間の上下関係が希薄です。絶対核家族な米英蘭。平等核家族な仏伊などは、首相が提出した案を議会が否決しても、首相の人格まで否定されません。あくまで「案」に問題があるのであって、議論が続きます。

一方、直系家族や共同体家族は、親子の上下関係がハッキリしており、権威を重んじます。直系家族な日本、韓国、台湾で、首相が政治生命を賭けた案を否決したら、メンツがたちません。共同体家族も同様で、習近平主席まとめた米中貿易摩擦妥結案を議会が何度も否決するということは、考えにくいです。

とはいえ、家族類型の違いを脇においても、今回のBrexitをめぐる英国議会の混迷は深刻です。EU側にとっても、3月は忘れられない月になるかもしれません。