TBSの『クレイジージャーニー』 (2019年3月13日)で、冒険家の田中幹也さんを取り上げていました。年をとると、それぞれの道の専門家から学べと言われますが、まさに、そのような回でした。印象に残ったシーンをメモです。
まずは、敢えて何度の高い冒険に取り組むこと。八甲田山は、世界的な豪雪地帯で、そこに手で行きをラッセルしながら登っていくことを楽しんでいました。 1時間で100mしか進まなくても登っていく。
次に、注意を怠りません。雪の亀裂から雪崩の予兆を見て、進路を変えていました。
危険な場所でのクライミングを止める理由も自分の勘。長年の経験を積み重ねた後の判断を勘とよぶなら、そういうことなのでしょう。いくらデータを集めても、自分の生死にかかわる判断は、勘に頼るよりありません。
天気が良くなると下山しようかな。ホワイトアウトになると、楽しくなるという発想。何か大きなことを成し遂げるには、困難がつきものです。それを楽しめないようでは、駄目なのだと思いました。
しかし、最も印象に残ったのは、冒頭に心配するディレクターにかけた言葉。「友達とボード行く感じで」
厳しい気象条件についても、
むしろ、あんまり考えないほうがいいですね。考えちゃうと、悪い方に行っちゃうんで。
8000m級の山を全制覇した人の言葉なので、重いですね。ホワイトアウトになって、自分が遭難しそうになると、普通の人は、こうなってしまうんじゃないか、ああはならないかと、悪いことばかりを考えて体力を消耗してしまいます。本来は、自分を鼓舞して、体力を温存。環境が変わるのを待たなければならないのですが。
勉強になりました。