カルロス ヌニェス” Carlos Nunezのライブに行ってきました。
2007年5月9日(水)
NHKホール
この札幌時計台のような意図的なカットはともかくとして、非常によい演奏会でした。スポーツのTV中継を映像を消して楽しむと、アナウンサーの力量がわかるように、ストーリーを消して、音楽を聴くと、そのよさが理解できます。
客層も、アニメのコアファンだけでなく、子供、その父母、独身の女性など幅広かったです。
ケルト音楽といわれても、エンヤ、バグパイプ、スコットランド&アイルランドぐらいしかイメージがありませんでした。そこに何でスペイン人のカルロス?と思ったら、ケルト人とは、中央アジアから馬車でヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族ケルト語派の民族なんだそうで、その範囲にスペイン北部も含まれているんですね。
映画『タイタニック』で出てくるような、即興で演奏され、輪になって踊る庶民の音楽を存分に楽しませてくれると思えば、ゲドで使われた雄大で格調高い笛の音も楽しませてくれました。Titanicの”My Heart Will Go On”のイントロの笛が、ティン・ホイッスル(Tin Whistle)ですね。
ステージで、ジブリの映像を使えるのは、強いですね。映像が流れると一瞬で、ジブリの世界に引き込まれます。
改めて気づいたのは、映画音楽は、演奏者を後で選ぶんですね。『ゲド戦記』映画音楽を手がけた寺嶋民哉さんが、演奏してくれたのですが、自分の曲を表現してくれる人を探していた時に、カルロスが来日していたそうです。
そう言われて、彼の笛を聴くと、本当にいい演奏家を得たなぁと思います。
でも、皮肉なことに、一番良かったのは、手嶌葵さんのテルーの唄だったかもしれません。
彼女のアカペラを生で聴けただけで、このライブに行った意味がありました。
カルロスは、坂本教授とも親交があるそうで、『星になった少年』のサントラからも演奏してくれました。
矢野顕子さんも、久しぶりでしたが、元気でしたね。彼女のすごさは、何語で歌っても、違和感がないところでしょうか(笑)。
今後は、コンテンツの周りで、いろんな試みができるんでしょうね。スパイダーマンの演奏をソニーのオケがやれば、コンサート盛り上がったりするかもしれません。
では(^^)/^