【本】読まずに死ねない哲学名著

読まずに死ねない哲学名著
平原 卓 フォレスト新書 2016/3

異文化の人と話すときに、OSの違いのようなものを感じてまして、哲学を復習しようと思いました。以下、メモです。

第一部 古代

プラトン Plato

Apologia Socratis
 “I know that I know nothing

パイドロス(Phaedrus )

真実在(イデア)

あるものをそれたらしめている”本体”のこと。

p.43

国家( The Republic )

正義とはなにかをめぐる対話。

Ideas are the source of all things.

p.51

第三部 近代

トマス・ホッブスのリヴァイアサン( “Leviathan or the matter, forme and power of a common-wealth ecclesiasticall and civil” ) 1651

Hereby it is manifest that during the time men live without a common Power to keep them all in awe, they are in that condition which is called War; and such a war as is of every man against every man.

p.119

中国共産党の監視によって統制の取れている中国と、言論の自由が保証されているが、Brexitで迷走するイギリスを思い出しました。

ジャン=ジャック・ルソー 社会契約論(Du Contrat Social ou Principes du droit politique

正義の根拠は、キリスト教の神ではなく、ただ人々の間の合意と約束に(契約)にしか存在しないというホッブスの原理を、ルソーは本書でさらに推し進め、近代社会・近代国家の正当性の原理論へと高めあげる。

p.169

イマニュエル・カント 実践理性批判(Kritik der praktischen Vernunft)

カント以前、善と道徳を区別した哲学者はほとんど見当たらない。よい行為については、プラトンからすでに論じられていた。だが、「あるべき」状態にすいて問う道徳の哲学は、近代に至るまで存在しなかった。なぜなら、近代において初めて、人間は自律的に善を目指すことができるはずだという自由の意識が芽生えたからだ。

p.188

定言命法( kategorischer Imperativ)

Handle so, daß die Maxime deines Willens jederzeit zugleich als Prinzip einer allgemeinen Gesetzgebung gelten könne.

ジョン・スチュアート・ミル 功利主義論(Utilitarianism )1861

カントは道徳の基準を、法則のもつ「形式」に置かなければならないと考えた。なぜなら、「よい」とされることの中身は、”人それぞれ”で異なってくるので、誰にとっても当てはまる客観性を持たないからだ。(中略)
一方、功利主義は、カントを批判して、何が道徳の基準であるかについては、ある行為がどれだけの「幸福」を生み出すかという観点から判定しなければならないと主張する。

p.219

時間がなくなってしまいました。では。