Eric Schmidt Grand Central Publishing 2014/9
Google 会長の経営本。スピード経営、フラットな組織(p.43)などが出てくることは予想していましたが、オーソドックスな面もありましたし、データを元にした合理的な判断を徹底しています。Hard Things about Hard Thingsを読んだ後なので、お行儀のよい本には見えてしまいます。
最初は、企業文化と組織づくり。”Keep them crowded” とむしろ、混沌の中にアイディアがあるという企業文化があります。むしろ、遠ざけられるのが、HiPPOs (Highest Paid Person’s Opinion. p.40) お題目として唱えるだけでなく、組織設計にまで落としこんでいます。笑えるのが、こちらの組織別の傾向。
Engineers add complexity, marketing adds management layers, and sales adds assistants. p.45
世界的な傾向なんですね。そして、”Two-pizza rule” が適用されるような基本単位に留める。しかも、
Determine which pepleare having the biggest impact and organize around them. p.47
これができないですね。。。
企業文化を作るために、こまかな工夫をしているのも印象的です。”Yes”という文化(p.53)、TGIFミーティング p.54。など。
戦略面では、やはり、MBA Style を踏襲していません。
We have no idea what your venture is or even your industry, so we won’t presume to tell you how to create a business plan. p.67
Google がマーケット・プルではなく、テクノロジー・プッシュであるのは、思った通りでした。p.69
そして、採用。Google が力を入れているのは、みなさまご存知の通り。
A workforce of great people not only does great work, it attracts more great people. P.99
しかし、意外なのは、情熱(Passion)について。
Passionate people don’t wear their passin on their sleevs; they have it in their hearts.
採用でも、データ重視。面接が、最も重要なスキルとし(p.113)、面接時間は30分。面接は4回とデータで議論しています。(p.118)
採用すべきは、
- who are smarter and more knowlegeable than you are.
- who will add value to the product and our culture
- who will get things done
- who are enthusiastic, self-motivated, and passionate
- who inspire work well with others
- who will grow with your team and with the company
- who are well rounded,with unique inteersts and talents
- who are ethical and who communicate openly
イノベーションの章で意外だったのは、OKR。
- Objectives: 社員達成すべき目標
- Key Results:主要な結果
社員の個性を引き出すためにいろいろ工夫する一方で、全社のベクトルを合わせ、各自にストレッチを与え、数値管理するという愚直な態度。
他にも、ネタ満載ですが、今日はここまで。
参考
エリック・シュミットのスライド
[slideshare id=40175706&doc=howgoogleworksfinal1-141012171037-conversion-gate01]