柳井正 新潮社 2009/10
また、ユニクロ本ですが、HRの参考になります。どうして、ユニクロは、こういう才能豊かな人を引きつけられるのでしょうか。業種としては、成熟した産業のはず。いまは、ブランド価値も高まってきていますが、ちょっと前までは、ユニクロとわからないように着ていた服でした。
ちょっと、ソニーと似てますね。しかし、井深さんは技術がわかりましたし、大賀さんは芸術がわかりました。柳井さんは?やっぱり、若い人に活躍する場を与えたことが大きいのでしょうね。
家族類型でいえば、やっぱり、直系家族だなと思う内容になっています。登場人物が男だらけですし、やっと登場する女性も、
説教臭い男の会社 p.200
と表現しています。海外展開は、厳しいと私はみるんですが…。
個人的には、シンガポール社長の話が面白かったです。先日見てきましたが、ユニクロの成長フロンティアはやっぱりアジアでないでしょうか。
と、こんなに面白い人が働いているんだと、ソニー・ミュージック本のような感想になるのですが、締めはやっぱり社長のこの言葉。
ぼくは仕事に「向いている」「向いていない」はないと考えている。とにかく「それしかない」と思うこと。自分の一生の仕事と思えることを見つける、あるいは、そう思わざるを得ない状況に自分を追い込むことが重要なのだと思う。そして、それは早い方が勝ちだ。p.250
では。
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