【本】Elon Musk

Elon Musk Walter Isaacson 2023 Simon & Schuster

半生の伝記が600ページあります。95章がどれも面白い。それは、

The people who are crazy enough to think they can change the world are the ones who do.

Steve Jobs

なのだからでしょう。ほとんどの日本人は、冒頭のサバイバル・キャンプのエピソードでついていけなくなるでしょう。マスクの人生は戦い続ける人生であり、それはこの幼少時のエピソードにも現れています。

I was born for a strom, and a calm does not suit me

Andrew Jackson

有事の男なのですね。

ペイパル立ち上げただけでもすごいのに、テスラ、スペースX、X(旧ツイッター)とどれも大事業です。そういえば、X好きだったなとか感心している場合ではありません。テスラはベンチャーなのに、前年比1兆円売上を増やしました。このスケールこそ、彼の真骨頂でしょう。

どうやったら、彼のような若者が育つのでしょうか。テスラもツイッターも、彼が創業したものではありません。なにかが好きで、それにのめり込むタイプではないですね。未来を予見する能力と、実行力が凄まじいです。あれこれ考える前にやってしまう。危ないと言われると逆にガッツが湧いてくる。人間関係が我々と違うのは、もうしかたのないことなのでしょう。

日本にこういう人がいたのは、いつが最後でしたか。

では。