エリザベス女王が亡くなりました。謹んでお悔やみをもうしあげます。
トラス首相の就任はあっさりしていたオランダメディアですが、女王逝去のニュースは、軒並みトップニュースです。影響力の大きさを実感します。
女王としての70年を一言で振り返ることなどできませんが、実質実効ベースでみた英国ポンドは、下図のとおりです。
2010年=100とした指数ではありますが、ユーロは1965年に84の水準でいまも89でほとんど変わりません。
米ドルは最近、独歩高と報道されていますが、実質実効ベースでは、1965年水準に戻ったにすぎないのですね。
GBPは、1965年は160でしたが、いまは104。これだけ見れば長期で減価したということになります。ただ、よくみると、1986年に107まで下がった後は、ほぼ価値を保っているとも言えます。大きな政府だったサッチャー以前には減価したが、小さな政府になったサッチャー以降は通貨の価値を保ったとでも言いましょうか。
トラス首相の就任で、ポンドも英国債も売られたという報道もあります。しかし、二桁のインフレ率にしては、まだ、GBPは踏みとどまっており、長期金利はいち早く正常化したのではないでしょうか。増税では国は成長できない。経済成長への道は投資を呼びこみ、税率を低く抑えることというのは、そのとおりだと思います。
The reality is that this country will not be able to tax its way to growth. The way we will grow our economy is by attracting investment, keeping taxes low, delivering the reforms to build projects quicker. That is the way that we will create jobs and opportunity across our country.
PM Liz Truss https://www.theguardian.com/politics/2022/sep/07/keir-starmer-challenges-liz-truss-on-energy-bill-plans-in-her-first-pmqs
では。