今春、社会人になるみなさんには、そろそろ入社式の案内が届くころでしょうか。私が働き出したのは30年前です。その頃のNYダウ(DJIA)は、$2,679 でした。
日経平均(5桁)より一桁少ない4桁だったんですが、まさか、数字で抜かれるとは思ってもいませんでした。米国株は、年率8.5%で30年成長していったのに、日本株はほぼゼロ成長だったんですね。あの頃、NYダウを300万円分買っていたら、30年後に3,500万円になっているということです(為替とか銘柄の入れ替えとか細かなことは忘れるとして)。日経平均を買っていたら、300万円のままなんですが。
みなさんは、生まれてから預金に金利がついたことがないので、複利計算って意味がわからないと思うのですが、家が建つかどうかぐらいの違いがあるんですね。入社研修で、生命保険の勧誘があると思うけど、まずは、この事実をよく理解してください。
日本の株式相場をこんな体たらくにしてしまったのは、本当に申し訳ない。おじさんも一所懸命働いたつもりだけど、人口問題を甘くみすぎてました。労働生産年齢(15-64歳)人口の推移は、下図のとおりです。
日本は、この30年で13%減ったのに、アメリカは30%も増えました。一番お金を使う層がこんなに差がつくなら、株式のパフォーマンスに差が出るのも当然です、
2050年には、日本はさらに28%減り、アメリカは8%増える見込みです。
日本の株を買うなということではありません。海外の労働力人口は増えてますし、人口減少中でも稼ぐ企業はあります。
ただ、30年という単位で見ると、改めて投資の知識があるというのは、大事だなと思うわけです。
みなさんも、勉強してくださいね。
では。