1920s

週刊文春の12月31日号に、 「トランプ世界大戦」の現実味 池上 彰×半藤一利 という記事がありました。1920年代のアメリカとの類似点が指摘されてましたので、整理。


トランプ大統領が、2017年に移民制限をすると仮定して、1924年の移民法と合わせてみます。現代では、オバマ大統領が、ノーベル平和賞を受賞しましたが、ウィルソン大統領も1919年に受賞しています。第一次世界大戦後の国際連盟設立が評価されました。なのに、アメリカ議会は、国際連盟への参加を拒絶。1924年には、移民排斥に舵を切ります。エリートが国際協調を目指すのに、庶民が自国優先を求めるのは、90年前に既に起こっていたことでした。
当時の社会主義革命に相当する脅威は、ISILの国家宣言にあたるえしょうか。
こうした国民の不安が一気に加速するのは、大恐慌の後です。移民排斥法から5年後のことでした。
日本の場合は、関東大震災が起こっています。南海トラフ地震が起これば、基礎体力が奪われると思っていいでしょう。金融恐慌は、大恐慌よりも、2年も前に起こっていたのですね。軍部の暴走以前に、経済失政が、対外強行策の主因になっていたことは、覚えておきたいところです。
移民排斥法から大恐慌まで5年も間が空いているのも知りませんでした。大恐慌になって、移民排斥になったのかと思いましたが、逆なのですね。
株価を見ても、1921年を底に、右肩上がりが続く中で、移民制限でした。

当時、覇権国に挑戦したのはドイツ。今回は、中国ですね。日本は、前回ドイツに賭けて、道を誤りました。今回はいかに?