みずほに平成入行の頭取が誕生するということで、銀行の現状を調べてみました。
フォーブスグローバル2000の業種でbakingを選び、総資産利益率(ROA) を計算したものです。フォーブスは、JPMorgan Chase などをDiversified finance と分類してます。何社かは、banking の一覧表に加えました。
総資産が最も大きいのは、中国のICBC。上位4行は中国ですね。30年前に時価総額ランキングで邦銀が上位を占めていたのを思い出します。もうみずほは、規模で世界首位を目指すことはないでしょうね。10年後には、インドの銀行が上がってくるでしょうし。
ROAが高いのは、発展途上国の銀行ですね。ま、先進国ゼロ金利なので、名目ベースの成長率の高い国の銀行がリターンは高いのだろうとは思います。金融は、お金の余っている人から、足りてない人に融通することなので、邦銀は経済成長率の高い国に資金を回すべきなんでしょうけど、日本が鎖国してますので無理でしょう。
そうすると伝統的な銀行業務以外(diversified)で稼ぐのだと思いますが、みずほのROAは0.18%。ゴールドマンが1.16%。ちょうど1%ポイントの差。わずかな数字に見えますが総資産が200兆円の場合には2兆円の利益の差になるわけです。
かんたんな分析ではありますが、やっぱり、新興国に行かないといけないのは明らかですね。イギリスはBREXITという大きなコストを払って、インド、アフリカを攻める自由度を得ました。コロナで成長の芽を摘んでしまうのは、もったいないと改めて思った次第です。
では。