平日ではありましたが、駐車場はかなり埋まっており、場内は賑わっていました。小さい子供連れの家族が中心になっており、狙った通りの客層に響いていました。今日は、女子高生がラーメン食べてたりしましたので、地元の方向けのお披露目会的なノリでございました。もう少し、店の訓練を重ねて、ゴールデンウィークで乗って行こうというところでしょうか。この夏には、「嵐の勝負服デート対決」が来そうな匂いが早くもしております。
羽田、成田も射程圏内なので、Mall of Americaのような利用を訴求するのかと思っておりました。たしかに、トイレは5カ国語対応。木屋や、マザー牧場の店もあり、外国人観光客に受ける要素もありました。しかし、実際に歩いてみると、他のモールにもあるブランドが並んでいます。昨年秋に、シンガポール、マレーシアについてお伝えした時にも見かけたようなブランドです。ベトナムではまだ珍しいお店たちですが、アジア周辺国では珍しいとはいえなくなってきているショップたちです。
というわけで、三井は、新しいモールに挑戦したというよりは、「関東に最後の碁石を置いた」と感じました。これで関東圏を囲むようにモールを完成させたわけで、三井としては、この「環」を安定的に運営。今後の開発は、アジアへということでしょうか。
私的には、ちょっと残念だったのですが、2周ほど場内を回って、現在の日本の市場には合っていると思いました。中間所得層が減退し、子育て家族の可処分所得が下がった今、入場料ゼロで、2時間快適に過ごせる場所はとても有意義。アクアラインを超えて、房総に遊びに行く人にとって、絶好の「パーキング・エリア」であり、地の利作戦とみました。
レストランを除くと、木更津にしては安くなく、こういう飲食で、確実に「入場料」は取られるのですが、これも現代の「フリーミアム」の一種なのでしょう。
いよいよ小売は(東南)アジアだとの思いを強くした1時間でございました。