住生活グループが、積極的なM&Aに出てますね。
日本経済新聞 2011/7/5 「住生活、イタリア建材大手を買収 700億円で 」
GE出身の藤森義明さん招聘の話もあり、3Mのことを思い出しました。
3Mは、Minnesota Mining and Manufacturing. とても、ミネソタらしい企業で、15%ルールなどが有名です。ところが、株価をみると、別の顔が見えてきます。
NYダウと比較した場合、3Mが上回ったのは、1970年代前半までで、軒並みダウを下回っています。
特に、2000年のITバブルの時には、ギャップが大きく開いていますね。ミネアポリスでCEO交代のニュースを聞いたのを覚えています。
新CEO、McNerney 氏は、GEからやってきました。マッキンゼー出身で、ウェルチ会長の薫陶を受けた人です。ミネソタ大学のMBAでも、にわかにシックス・シグマが話題になってました。
McNerney 氏は手堅く株価を伸ばし、ITバブル崩壊でダウに追いつきますが、2005年に入ると再び乖離が…。McNerney 氏は2005年にボーイングに移籍。CEOはBuckley 氏に代わります。
メーカーが成熟期になると、外部から経営者を招聘して、新たな空気を社内にいれようとするのは、どこでもあることですね。GEといえば、コングロマリット経営で有名ですので、そのマネジメントに学ぼうというのもわかります。
しかし、それでも、メーカーの場合には、株価でインデックスを上回るのは簡単ではなさそうです。フェイスブックのように、今までなかったものが現れて、突然急成長するわけではありませんので。
日本の大企業でGE出身経営者がどんな活躍をされるのか楽しみです。