優れた技術は、社会に溶けていく。かつては、モーターでした。電気を作るのも大変だった時代。モーターはどでかいものでしたが、いまや社会に溶け込んでいます。リビングをみても、時計、扇風機、エアコン、パソコンなど、気づけばあちこちに埋め込まれています。
チップもそうですね。IBMの社長が、世界に4台しか需要が無いと思っていたコンピュータも、急速に小型化が進み、さまざまな製品に組み込まれています。
インターネットもそうですね。軍事技術として開発された当時は、大学や研究所でなければ利用できませんでした。今では、無線電波にのって、iPhoneにまで届いています。
最近思うのが、ディスプレイ。電波にのせて「イ」の字を送信した頃、映像を運ぼうとは思っていたでしょうけど、ディスプレイを持ち歩くようになるとは、思ってなかったでしょう。電車に乗ると、ケータイはもちろん、DS,PSP,iPhoneとさまざまなディスプレイを覗いています。
街中では、デジタルサイネージが珍しくなくなりました。
一方で、こんなニュースも。
ソニー、「デジタルシネマ」対応映写機を映画館にリース販売
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090824AT1D2408H24082009.html
これは、液晶パネルではありませんが、小さくするだけでなく、大型化もあるということですね。映像の作り手としては、大きなチャンスが広がっているのですが、動きは鈍いですね。1000人×500スクリーン=50万人。視聴率1%向けに独自コンテンツの作成は厳しいかもしれませんが、広告+入場料モデルであれば、可能性あるかも…。スポーツの生中継なら、ビール会社もスポンサーについてくれるでしょう。マイケルジャクソンの追悼イベントは、その時間を共有したい人もいるのでは?
まだまだ、TV局は成長産業ですね。
では。