QSの大学ラインキングが更新されました。
早稲田が200位以内に戻ってきました。日本からみていると、誤差に見えるかもしれませんが、国に寄っては、200以内だとビザが出ることもあるので大違いです。慶応が214位です。
どこの指標が低いのかと思っていたら、教員あたりの引用数。それを横軸に取り、縦軸に国際的な共同研究をとって図にしてみました。
International research network が具体的に何をさすのか、説明を読んでもピンときませんでしが、東大がどちらとも、70点というのは、納得の数字。100点じゃないの?と思いつつ、かつての植民地の大学と共同で研究したらスコアがあがってしまうイギリスの大学とは公平に比較できません。母国語で大学教育まで完結できるというのは、誇るべきことであります。
しかし、そんなこと言っても始まらないのでもう少し見ていきましょう。豊田工業大学は、教員あたりの引用数が100点ですね。素晴らしい。しかし、いかんせん、新しい大学なので、国際的な協業はこれからです。
点数の低い左下のエリアをみれば、ほとんどの大学が海外と協業できていないのがわかります。私が企業研修で言うところの「海外進出の日本海溝」的な深い谷が、大学にもありますね。
引用数に比べて、海外との協業が盛んなのが、主要国立大学ですね。さすがです。東工大や東京農工大学は、引用はそこそこあるのに海外との協業が少なく、点数を伸ばせていません。ChatGPTができて協業は比較にならないぐらいハードルが下がったと思うのですが、これからでしょうか。
早稲田は、引用が少なすぎですが、海外との協業はまあまあですね。意外というか、イメージ通りというか、早稲田の関係者は、世界中に散らばっているのです。慶応と比較すれば、それがよくわかるかと。
先生に引用されるような論文を書いてもらうのが、比重をみてもスコアアップの近道ですが、東北大レベルまで海外のとの協業を伸ばすというのも、戦略としてはありかと。ダメなところ叱るより、良いところを伸ばすという。