久々に飛行機に乗ったので、航空会社の2年を振り返ってみます。2019年の航空会社の業績は下図のようなものでした。横軸が売上高です。アメリカの3社が圧倒し、ルフトハンザが食らいついていく市場。
典型的な寡占市場で、アジアの航空会社の統廃合が進むんだろうなぐらいの業界でした。エミレーツの利益率が高かったのは、人件費、燃料費ともに安かったんでしょう。
それがコロナで激変します。
売上が激減。固定費率の高い業界なので、一気に大赤字。売上が大きかった航空会社ほど損失率が大きく、損益分岐点分析の有効性を実感できる図になっております。私が生きている間にこれ以上の好事例はないかもしれません。
2021年決算はまだ出てきていませんが、「国内線次第」なのは想像がつきます。国際線の制限がなかなか解除されない状況でしたが、アメリカ、中国、EUの移動は許可されていました。日本に帰るフライトはガラガラなのに、EU内のフライトは満席というのが象徴的です。よってこれら3市場以外の航空会社はメタメタでしょう。
航空宇宙産業の同じ図はこちら。もともと欧米の会社ばかりですが、基本は航空会社と運命共同体ですが、軍需があるのがわかります。
我が家の上空は飛行機バンバン飛んでますので、エアバスもボーイングも業績回復させてくるでしょう。
三菱ジェットで一瞬、日本にも希望があるかと思いましたが、私が生きている間は難しくなったと思います。鎖国のコストは、こんなところにも出ますね。これで日本の軍事力まで弱まってしまうのであれば、大変な痛手だと思いました。
では。