最近、日本の政治を考えることがありまして、地方分権の手法として、「日本分裂」というのがいいかもと思いました。
どういうことかといいますと、30年ごとにGDPが等しくなるように分裂を3回すると、60年後に、地方分権が完了するという作戦です。
着地は、道州制に近いのですが、そこへの行き着き方が違うわけですね。今の県境を前提として、地方分権をやろうとすると、霞ヶ関が反対しますし、JRのように力の差が出てしまう。そこをGDPベースでほぼ均等になるように分裂を3回やって8つにするわけです。
メリットは、ふたつ。ひとつは、霞ヶ関が受け入れてくれるかもしれません。天下り先が無くなるにつれ、ポスト不足は深刻になります。そこで、ニッポンブンレツとなれば、単純にポストが2倍になる。事務次官は2人、局長は倍の人数。なので、実は悪い話ではありません。防衛省、外務省、宮内庁など、日本にひとつの方がよいところは除かれますが、他はNTT東西のように分かれます。
国会も、現在の衆議院と参議院を国会東と国会西にわければいいでしょう。
もう一つは、GDPで均等に分けるので、ガチで競争するようになると思います。分割した時は、おなじGDPと税収でも、それぞれのエリア運営の巧拙によって30年後に差がハッキリとでる。どちらがうまい経済運営をしたのか、誰にでもわかるようになります。
2回目の分裂のときは、「日本西北、日本西南、日本東北、日本東南」とかに分かれるのですが、また、中央省庁のポストが倍増します(笑)。
60年は、だいぶ長い年月ですが、1000年以上の歴史を持つ日本であれば、一瞬でしょう。太平洋戦争が終わってから今までと同じ時間をかけて、国の形を変えるとでもいいましょうか。
出ては消える地方分権論の最大のボトルネックが中央官庁の抵抗であるなら、彼らが乗りやすい形で政治が決めてしまうのが、実は「急がば回れ」と思いました。
では。