オバマ大統領のスピーチ@カイロ大学

オバマ大統領のカイロ大学でのスピーチを見ました。先日のトルコでのタウンミーティングもすばらしかったですが、これも歴史に残るスピーチになるでしょう。 White Houseのブログはこちら。 http://www.whitehouse.gov/blog/The-President-in-the-Middle-East/ 今回新鮮だったのは、Facebookで生中継されたことです。相当のアクセス数だったと思うのですが、映像にストレスはなく、十分な品質でスピーチが聞けました。

リアルタイムでコメントがつくのですが、世界中の人がスピーチに耳を傾けているのがわかりました。エジプト、イスラエル、アメリカ、オーストラリア、フィンランドなど、さまざまな国の人が感想をTweetします。

中東問題は、多くの政治家が解決に取り組み失敗してきた課題で、そこでスピーチをするだけでもリスクなのに、全世界の人が注視する中で話すことは、今までなかったことです。 オバマ大統領のやっていることは、本来、国連事務総長の仕事でしょうが、彼の卓越したコミュニケーション能力が、世界中の人たちの心を打っていました。 これまで、外交といえば、007系の謀略の中で進んでいくものでしたが、初めて「タテマエ」の世界の動きが、問題解決に働くのを目撃することになるかもしれません。

こうした歴史的な瞬間をAljazeera, BBC, France 24など、アラビア語チャンネルも、英語チャンネルも放送していましたが、日本語メディアで中継したところをみつけられませんでした。そういえば、日本のメディアでアラブ語チャンネル持っているところってあるんでしたっけ。

日本は、国の文化を守りながらも、経済発展を遂げた例として、韓国とともに紹介していました。そういういいところがあるんですね。

それにつけても、こうして世界中を瞬時に感動させるスピーチは、やっぱり、英語ですね。翻訳とは迫力が違います。こうして世界に訴えられるような政治家を日本からも出したいですね。 ネットのライブ映像の威力をまざまざと感じた1時間でした。