2023年の日本の事件を振り返ると、直系家族の罠から抜け出せない組織が増えたと思いました。
2023年のできごと
- 猿之助
- ジャニーズ
- ビックモーター
- 宝塚
- 自民安倍派
- 日大(アメフト部)
- ダイハツ
みなバラバラに見えますが、親が子供よりも偉く(権威主義的)、後継を親が指名(長男)するという直系家族的な組織に見えます。
どれも、たまたま起こった問題が、偶然バレたものではありません。ダイハツは、34年間不正を続けていました。直系家族の罠と名付けたのは、トップがアホだから起こるわけではないからです。むしろ、トップの経験値が高く、失敗しないことから組織が停滞します。トップ就任が高齢になり、自分の好きな球しか振らなく(リスクを取らなく)なると、責任を問われることも減り、停滞が長引きます。
根本的な解決策は、直系家族的な文化を変えることです。しかし、日本全体がマスクをいつまでも外さないような状態なので、1社だけ違う文化にするのは難しいでしょう。
平均年齢を下げるというのも、現代では倫理的に姥捨て山をするわけにも行きません。
本命は、有能なトップを選ぶことです。単純な世襲ではなく、徳川方式にするというのもありですね。御三家で競わせて最も優秀な人を社長にする。キッコーマンが300年以上続いているひとつの要因だと思います。
もう一つは、子会社方式ですね。物理的に別組織にして若いトップを指名する。ソニーミュージックが典型ですが、グループ内倒産を起こさせて、果敢にリスクを取る。
宝塚で試せそうですね。組ごとに権限を与え、場所もバラバラにする。そのうち、20代の経営者が宙組を成功させて栄え、月組が潰れたりする。宝塚という組織は維持しながら、擬似倒産を起こさせることでダイナミズムを担保します。
あそこは特殊と片付けずに、日本の問題と捉えるべきだと思いました。
では。