シンガポールのカーシェアリング、BlueSGに乗ってみました。いくつか気づいたことを。
登録手続きには、時間がかかりました。サービス開始のニュースと同時に申込んだのですが、乗車まで1ヶ月かかりました。ここは、自転車シェアと違い、自動車シェアには、免許の確認などがあります。
次に、メンバー・カードの有効化でつまづきました。充電器にかざすと、SMSが来ると理解していたのですが、SMS飛んで来ず。カスタマー・センターに電話して、なんとかアクティベート。
使うには、慣れが必要です。レンタカーと違って、出発地点は無人。たとえば、充電器コードを外さなければいけないのですが、ボタンを押すことがわからず、5分ほど格闘しました。ナビも、目的地(の駐車場)を指定したかったのですが、やり方わからず。空調も、椅子の調整も、わかりませんでした。そのうち、慣れるでしょう。
車体は、チョー・コンパクトです。でも、電動+自動運転になれば、1~2人乗りになれば、こんな大きさがスタンダードになるのかもと思いました。6人なら3台で行けばいいのですから。
ギアは、前か後ろの2択。アクセルが結構固めなのですが、踏み込むとスルスルと走り出します。私の電気自動車デビュー。もう、ゴーカートですね。
駐車場を出る時に遮断器で焦りました。シンガポールは、ERPと呼ばれる通行料金徴収制度があり、すべての車は、車載器(ETCのようなもの)を装備しています。そこにキャッシュカードを差し込むと、高速料金だけでなく、駐車場代も払えるのですが、たまに運転すると、こういうところがスッカリ抜け落ちます。
エンジンのパワーはないですけど、シンガポールはロングドライブも坂道もないので、気になりません。高速で上限の時速90kmを出すのは大変な感じ。久々の運転なので、降り口を間違え大往生。しかし、何とか50分で目的の駐車場に到着して、下車。メンバーズカードをどこに置いたか忘れて、コールセンターを呼びました。(結局、見つかりましたが)。
SMSで料金が通知され、17 SGD (1,400円)。ガソリン代が要らず、給油所にも寄らずに返車できるのが新鮮。タクシーに乗れば、15~20SGDなので、運転しただけ損な結果になりましたが、慣れれば、安く使えるケースも出てくるかと。
まだ、サービスが始まって1ヶ月。島内に80台しか配車されていませんが、車の未来を感じる体験ではありました。公共交通の選択肢が充実していたのを実感します。
- 徒歩(ゼロ円)
- シェア自転車(40円)
- 電車・バス(150円)
- Uber / Grab(600円)
- BlueSG・タクシー(1000円)
と、状況に応じて使い分けます。これまで、営業の駐在員は、島内を回るのに社用車が必要でしたが、もう、要らないかもというところまできました。カローラが1000万円する国なので、これは大きいです。
重要なのは、駐車場というのもわかりました。目的地に近いところに返却できるかは、大きなポイントだと実感です。タイムパーキング社は、よいポジショニングですよね。
自動車が腕時計のようになっているのを感じました。時間を知るという機能だけでいえば、もはや腕時計は不要です。むしろ、ファッションや、その人の豊かさを示す道具になっています。
移動という機能だけでいえば、車は、上述の手段で十分でしょう(シンガポールでは)。特に、自動運転が始まれば、ハッキリしてくると思います。その時、自分の車を持つというのは、ファッションであり、富を示すアイコンになると思いました。
自動車免許はどうなっていくんでしょうか。自動運転が普及しないところに行く手段として、当分残るんでしょうね。
では。