2000年ぐらいにMBAでファイナンスの授業を受けていて、新鮮だったことの一つに、金利平価説があった。外国為替の将来の相場は、2国間の金利差で決まるという説で、欧州通貨間のペアには、よく当てはまっていた。
1994年から外国為替担当で働いていた私には、そんな感覚が全くなかった。ドル円には、金利差というよりか、政治的な要因で動いていたからだ。
ところが、同じチャートを2009年以降を抜き出してみると、下図のようになる。
だいぶ、説明度合いが上がっているように見える。アメリカの金利が下がって、日米金利差がなっくなったのが、2011年。黒田バズーカーが2013年4月に炸裂して、ドルが急上昇。
ところが、2015年から大統領選挙が始まると貿易・為替に焦点があたり、いつもの政治要因で円安終了か、と思っていたら、6月にBrexitが起こって一気に100円割れ。一気に90円台定着?と思っていたら、トランプ当選で、金利差1.4%に拡大をう受けて、ドル高に戻った。
ドル円は、相変わらず、政治要因に左右される。