YouTube政治

小池百合子議員が、YouTubeに公式チャンネルを設置しました。これは、画期的ですね。YouTubeの政治への影響力は、アメリカ大統領選挙で明らかになってきました。日本でも、政党の公式チャンネルができ、政治家がメッセージを発信しはじめているのですが、注目されるのがエア・ギターだったりして、クリントン議員やオバマ議員のようにコンテンツで数字を取る人がいませんでした。

そこを元キャスターの小池議員は、ニュース風にすることで、自分の土俵に引き寄せています。映像を見ると、小池議員が伝えたいことは、「特集500円の激安ランチ!」よりは余程重要なのですが、テレビでは取り上げてもらえないのがよくわかります。

今は、環境問題など、あたりさわりのない話題なので、5万ビューほどですが、総裁選への出馬(不出馬)表明をするとなれば、かなりの影響を与えることができると思います。

いよいよテレビのニュース番組の使命が問われることになりますね。政治部の記者は、政治家に密着して、自宅にあげてもらい、奥さんからお酒出してもらったりして記事を書いていました。それが、特ダネは、記者が知る前に、YouTubeで流れているということになれば、速報性を売りにできなくなります。

一方、政治家は、都合の悪いことは言わないでしょうから、世論操作がこれまでより容易になるかもしれません。大新聞の主筆のご機嫌を取らなくても、直接国民に訴えることができます。オバマ候補の公式チャンネルのチャンネル再生回数は、1400万件ですね。

インターネットのチープ革命が、またひとつ、世の中を変えてしまいました。

では。