テレビ東京のカンブリア宮殿で、風力発電ベンチャー ゼファー社を取り上げていました。
2009年9月28日(月) 22:00~
熟年起業家が語る 真のモノづくり
ゼファー社長 伊藤瞭介(いとう・りょうすけ)氏
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20090928.html
経営論としても面白かったのですが、記憶に残るのは、同社の主力商品、エアドルフィンのある工夫。それは、微風状態で回転のきっかけをつかむために、数分間に一度、自発的に回転してスムーズに発電状態に導くというものです。これは、純粋に風力発電を極めた結果の知恵です。風車は一度止まってしまうと、再起動するのに比較的大きなエネルギーが要るようになります。そこを自分の電気を使って回転させることで風を呼び、微風でも発電ができるようにするというものです。
これは、企業経営にも通じると思いました。
つまり、不況で売り上げが上がらないときに、従来同様の粗利益率設定で営業のしりをたたいても、なかなか購買につながらない。営業が新提案したものがあれば、1週間に1度ぐらいは粗利益ゼロでも、受注してみる。すると、伝票が起票され、ファックスが送られ、商品は配送され、口座に入金と、社内の風車が一回転する。
こうして風車が回ると、社内が少しだけ明るくなって、不況という微風状態でも、次の注文につながりだす。合理性だけでは回らない人間組織の面白さを風車に教えてもらった気がしました。
では。
【参考】
BUSINESS SUPPORT 2008 09 伊藤社長のインタビューがあります。