年金問題

今回の総選挙では、自民党が郵政に論点を絞っているのに対し、民主党は年金問題などを取り上げてますね。年金を考える上で、野口悠紀雄先生のレポートが参考になりました。

週刊東洋経済2005/8/27 P.62
「国の年金制度設計の誤算が800兆円の積立て不足招く」


年金がこれほど問題になったのは、高齢化によるものではなく、むしろ単純な「設計ミス」が原因ということが、明らかにされています。
そもそも、年金は、「積立て方式」であれば、積み立て不足にはなりません。「賦課方式」(ある時点で必要な給付をその時点の若者の保険料でまかなう方式)だから、問題がおこるわけです。が、日本の場合、当初は積立て方式だったのに、途中から賦課方式にすり替わったのだそうです。
これを積み立て方式に戻す(一旦ここで精算する)と800兆円必要とのこと。現在の新規国債発行額は35兆円なので、とても調達できません。
800兆円を逆に考えれば、昔の保険料(6.9%)が安すぎたわけで、現在の13%から18%に引き上げようとしている現状からすれば、収支が合うわけありません…

現在の日本には、世代間格差が、選挙のひとつの争点ですね。

では。 (^^)/^