2025/2/21のNYTにフリードマンが寄稿していました。

トランプ政権の関税への批判です。世界経済の国境がなくなっているのに、政治・軍事の国境はかつてないほど高くなってますね。The Oxford University economist Eric Beinhockerの言葉を引用しています。
No country in the world alone can make an iPhone.
アップルいわく
(Apple) assembles its iPhone and computers and watches with the help of “thousands of businesses and millions of people in more than 50 countries and regions” who contribute “their skills, talents and efforts to help build, deliver, repair and recycle our products.”

自動車でもワクチンでも、もはや1つの国で製造が完結するものは少なくなっています。生成AIのDeep Research が吐き出す20ページのレポート。参照しているのはどこの国のだれなのでしょうか。
ウォーラーステインが世界システムを唱えたのが1967年。このあたりまでは、たしかに国ごとの経済がメインで、交易が補助的なものだったでしょう。
それから半世紀。中核・周辺・半周辺だけではとても収まらないほど世界経済は複雑に絡み合っています。しかし、政治は逆方向ですね。同じ人間がやっているのに、これほどベクトルが逆向きなのはなぜなのでしょうか。
海外で仕事をするビジネスパーソンは一度考えてみたいですね。
では。