欧州が変わったのは、量だけではなく質も変わっていました。下図は、欧州連合参加29カ国のGDPシェアです。2023からは、イギリスを除きました。
ドイツが25%超えるのも気になりますが、ポーランドが4%に達したり、その他が17% になるなど、我々が思い浮かべない国の経済が、シェアを占めるようになってきてます。
これを経度で考えてみましょう。イギリスの経度はゼロ度ですが、各国の首都の経度にGDPシェアをかけて、加重平均を出してみました。
そもそも、29カ国の単純平均は、東経14.3度。チェコの首都プラハが東経14度45分。欧州は私の想像より、東に広がっておりました。
1980年のGDPによる加重平均が東経8度。ブリュッセルが4.3度で、ここにEU本部があるのは、合理的でした。
これが、イギリスが抜けると、9.6度まで東に動きます。フランクフルト(8.68)を超えて、ハンブルグ(10度)あたりまで。600km ほど東へズレます。
やはり、Brexitは、大陸欧州にとっては、地軸がズレるような衝撃ですね。ポーランドやオーストリアを理解しないと、今後の欧州は語れないかと。
では。