武田のシャイアー買収

すごいニュースですね。

武田、シャイアー買収で合意 日本企業で過去最大額
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3020149008052018TI1000/

世界の製薬業界のトップ10だそうで。製薬業界は、規模の経済が働いているでしょうか。

売上高、当期純利益、売上高当期純利益率


資料: https://www.forbes.com/global2000/list/#industry:Pharmaceuticals

5兆円クラブに3社。4兆円に4社。ここまでが上位グループでしょうか。売上が増えれば、利益率が高くなるとは言えないですね。

武田は、2兆円手前。シャイアーを買収しても、まだ団子状態です。

一方、シオノギの利益率の高さが目立ちますね。薬が当たれば、高い利益率が期待できる業界であることはわかります。

次の図は、アステラス製薬の損益分岐点図(四半期ベース)

製薬業は、開発費が巨額なため、固定費が高い産業になっているのがわかります。四半期ベースで、固定費が1,430億円。一方、限界利益率は61%もありますので、損益分岐点(2,350億円)を超えれば、大きく儲かります。

同じ図を、ウェーバー社長就任(2014年)以降の武田で作ると次の通り。

同社はIFRS基準。総費用は、売上高-営業利益で算出しています。近似直線の係数がマイナスになっていますね。R2も、0.013とほぼ無相関。何が起こっているのでしょうか。CFOが辞任したのが気がかりです。

では。