国の自信度

 Foresight 2007/1の記事を読みました。

 『2008年の日本と世界』p.8
 伊奈久喜 日経論説副委員長

 世界の国々の「自信度」という仮説を紹介しています。
自信度


 自信度は、以下の3要素から構成されます。

 ?総合国力:購買力平価+軍事費(SIPRI)
 ?経済成長率:IMF資料
 ?高感度: BBC調査

 オリジナルは、アメリカを100としていますが、最大値を100に引きなおしてみました。
自信度
 この数値が妥当かはさておき、今の国際情勢を把握するのに三区になりますね。最も、プレゼンスが高いのはアメリカ。しかし、それは圧倒的に軍事力に裏付けられたものです。ロシアですら、金額ベースでは足元にもおよびません。そのアメリカの軍事費を支えるのは、高い購買力平価であるということ。
自信度
 それと好対照なのが中国。軍事費、購買力平価は低いものの、高い経済成長率と融和的な外交政策でプレゼンスを高めています。
 面白のが、ロシア、ベネズエラが相似形になることですね。資源国の経済成長率が高まると、それを脅かすのは、資源を必要としている腕力の強い人、つまりアメリカで、そことは距離を起きますね。資源を独り占めして、お金持ちになると、買う国からはうらまれるわけで、好感度は下がります。
 日本は、好感度高いですね。軍事力も資源もないので、うらまれる要素がないんでしょうか。とはいえ、この低成長が続けば、購買力平価が下がると思うので、縮小均衡の恐れがありますね。

では。