オランダで経営コンサルタントをやっていて痛感したことの一つに、多国籍対応がありました。アメリカならひとつの会計システムで、ニューヨークもカルフォルニアも管理、納税ができます。しかし、欧州には40もの国があり、それぞれ規制が異なります。日系企業は、システムを統一することができず、現地の会計ソフトを使い、月次決算をエクセルで本社に送るというのが珍しくありませんでした。本社はSAPを入れているのに、ドイツ現法はDATEVを使うというブラックジョークのようなことも起こるのです。
しかし、こんな状況をオープンソースのERPを使って打破しようという日系企業が出てきました。たとえば、湖池屋です。
【ERP事例紹介】湖池屋、Odooで業務効率化と成長を実現
Odoo(オドゥ)は、ベルギー初のベンチャー企業です。以前はOpenERPという名前でした。無料かつオープンソースで使えるのは良かったのですが、デザインや使い勝手がいまいちでした。
しかし、ユーザー数が1600万になり、2024年11月に5億ユーロ(約820億円)の資金調達(バリュエーションは50億ユーロ(約8,200億円)。Googleと提携したあたりから勢いが出てきました。

しかし、現実にはERPの設定は大変で、高いお金を払ってシステム会社に委託するのが現実でした。
その流れを変えたのは、Claude Codeです。プログラム言語を理解していなくても、普通の会話文でアプリが作れる時代になりました。セールスフォースのようなSaaSが死ぬも言われました。しかし、ある程度の規模の会社で全部自分で作ったアプリを基幹システムにしようという会社は、なかなか現れないでしょう。
こういう時代になると、「オープンソース」の価値が上がってきます。SAPのようなプロプライエタリソフトウェアは、AIがすべてのコードを読み込めるわけではありません。しかし、ClaudeはOdooのすべてのコードを理解した上で、カスタマイズ(プラグインとか)をしてくれます。
私は、日本のアメーバ経営を海外でも導入したいと思ったことがありました。しかし、システムが高くて、とても現場に説明できませんでした。しかし、今後、こうしたオープンソースに向けたプラグインが安価でリリースされれば、日本の卓越した管理会計を世界に展開できる日も来るのではないかと思っています。