5 2026/10/5

失うであろう20年

By |2026-10-12T07:07:06+09:002026年10月5日|Blog|0 Comments

臨時国会が始まり、消費減税を審議されます。以前、分析した依存率を振り返ってみましょう。 国連 World Population Prospects 2024 中位推計から計算 依存率とは、依存人口を労働生産人口で除した割合です。依存人口とは、15歳未満あるいは65歳以上の人口。労働生産人口は、15~64歳までの人口です。 日本の高度成長期は、依存率が50%未満でした(人口ボーナス)。労働者1人が養うのが0.5人未満でしたので、仕事に集中できました。 それが今では、70%になっています(人口オーナス)。失われた30年の根本原因は、この少子高齢化だと思います。 経済成長率との関係では、依存率の前年比を見た方がよいでしょう。 高度成長期には、毎年依存率が前年比で下がってました。去年より養う必要がなくなっていったわけですから、GDPが増えるのも宜なるかなです。 石油ショックの時期は、たしかに、物価高で成長が阻害されたのでしょうけど、もともと依存率が上昇に転じる転換点でもあったのですね。人口動態は、予見できるので、政府に低成長時代への備えがあっても良かったのではないでしょうか。 バブル期には、再び、人口ボーナスがやってきます。新聞は円高で日本が不況になると大騒ぎでしたが、日経平均は当時の最高値まで上昇しました。人口ボーナスは、強烈に経済成長に効きます。白川元日銀総裁は、『通貨に信用を刻印する』でも、人口動態への関心が低かったと反省されてましたが、バブル期の金利は低すぎました。 失われた30年は、人口オーナスだったので、低成長は当たり前。世界最速&最長レベルの少子高齢化を、暴動なしで乗り切りました。直系家族は同居率が高く、依存人口を家族が養います。親と同居しない西洋とここが根本的に違います。家族が老いた両親の面倒を見る労働は、GDPにはカウントされません。介護保険で介護に価格が付き、一部GDPにカウントされていますが、私の同世代の苦労話を聞いていると、西洋核家族地域とは違うと感じております。 いまは、依存率(前年比)からみると、踊り場です。2030年以降は、「失うであろう20年」が待っています。財政を健全化するには、今しかないと思うのですが、いかがでしょうか。

4 2026/9/4

21世紀のウォークマン

By |2026-09-10T07:26:32+09:002026年9月4日|Blog|0 Comments

21世紀のウォークマンだ。Cybercabを見た時に、そう思いました。 https://www.youtube.com/watch?v=Ct9RrxpUHEQ 盛田会長が, 録音機能のないカセットテープ再生機を作るよう命じた時に、ソニーのエンジニアは反対しました。しかし、世界中の若者が熱狂。引き算マーケティングのお手本となりました。 イーロン・マスク氏は、ハンドルのない自動運転車を作りました。TikTokにあふれるCybercabの映像。世界中の若者の「自動車」の定義を変えていっているのがわかります。 彼の作り出すプロダクトを見ていると、AI時代に必要なのは哲学ではないかと思えてきます。ChatGPTの登場で、知識は過去にないほど簡単に手に入ることになりました。しかし、過去の延長線上にCybercabは現れないでしょう。自動運転とは何かと本質を考え抜く力が、ハンドルをなくしたり、自動車製造をモジュール化したり、塗装をなくしたり、落ちてくるロケットを箸でつまんだりすることを可能にするのでしょう。 「今だけ・現場だけ」に滅茶苦茶強い日本人には、やっかいな時代になりました。モノを抽象する、時空を超える力が、問われる時代なのだと思います。

22 2026/8/22

ThinkPadから見える未来

By |2026-08-25T08:28:21+09:002026年8月22日|Blog|0 Comments

ThinkPad E14(メモリー32GB, SSD 1TB)を買おうとしたら、27万円になっていました。去年は12万円だったのに。CPUは、Core Ultra 7 258Vで、去年のRyzen 7 7735HSより、性能落ちてます。 日本が貧しくなっているのを実感しますね。パソコンは海外で製造されており、円が安くなっているので、当然の結果なのではあるのですが。ハイパースケーラーが部品を買い漁っていることも原因の一つでしょう。 PCは、水平分業の典型で、我慢してまっていれば、同じ値段で、より性能のよいものが買える典型でした。AIが使えるPCを中学校に配備しようとすると、倍の予算が必要になるのではないでしょうか。子どもたちの将来への投資が目減りしますね。通貨を強くし、キーデバイスを作り続けることは、大切ですね。 […]

15 2026/8/15

メーカーの社長

By |2026-08-22T09:44:56+09:002026年8月15日|Blog|0 Comments

2000年ごろ、ミネソタ大学のMBAで、ハネウェルのCEO指名の話を聞きました。最初はエンジニアです。メーカーの創業者は技術者が多いですね。技術者は管理が苦手なので、売上も利益もドタバタします。すると、株主は、売上と利益を安定させようとMBAを雇います。彼は、社内をコントロールして、安定して利益を出すようになります。しかし、彼は技術者ではないので、画期的な新商品を生み出せません。凡庸な株価にしびれを切らした株主は、インベストメント・バンカーを雇います。彼は不採算事業を売却し、将来性のある企業を買収します。売上は倍増し、株価は跳ね上がるのですが、何の会社かわからなくなり、失速するというものでした。 恒星の一生のような話でしたが、わがままな、絶対核家族の株主の典型だと思いました。 ソニーで言えば、こんな感じでしょうか。  エンジニア 井深、盛田、岩間、中鉢MBA 出井、安藤、ストリンガー、平井インベストメントバンカー 吉田、十時  日本人が持つソニーに対するイメージはそれぞれだと思いますが、上場している以上、同じような道筋をたどることになるとは思います。これから、どんな会社になっていくのでしょうか。 https://www.diamond.co.jp/magazine/20244082226.html

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