21世紀のウォークマンだ。Cybercabを見た時に、そう思いました。
盛田会長が, 録音機能のないカセットテープ再生機を作るよう命じた時に、ソニーのエンジニアは反対しました。しかし、世界中の若者が熱狂。引き算マーケティングのお手本となりました。
イーロン・マスク氏は、ハンドルのない自動運転車を作りました。TikTokにあふれるCybercabの映像。世界中の若者の「自動車」の定義を変えていっているのがわかります。
彼の作り出すプロダクトを見ていると、AI時代に必要なのは哲学ではないかと思えてきます。ChatGPTの登場で、知識は過去にないほど簡単に手に入ることになりました。しかし、過去の延長線上にCybercabは現れないでしょう。自動運転とは何かと本質を考え抜く力が、ハンドルをなくしたり、自動車製造をモジュール化したり、塗装をなくしたり、落ちてくるロケットを箸でつまんだりすることを可能にするのでしょう。
「今だけ・現場だけ」に滅茶苦茶強い日本人には、やっかいな時代になりました。モノを抽象する、時空を超える力が、問われる時代なのだと思います。