1 世界の建設会社

Forbes Global 2000 (2025年)に掲載されているの Construction企業の総資産(横軸)、ROA(縦軸)、当期純利益(バブルサイズ)は、下図のとおり(当期純利益$1 bil以上に限定)。

日本で一番総資産が大きいのは三井不動産($62 bil)。総資産が大きいのは、中国企業ばかりだ。

この図にアマゾンを入れると次のようになる。総資産は、$625 bil。三井不動産より10倍も資産があるのは、意外ではないだろうか。

この3社の財務データを比較すると下表のとおり。

IT企業だと思っていたアマゾンの有形固定資産は、三井不動産の15倍もある。実は、世界最大の不動産会社は同社なのではないだろうか。世界中に倉庫やデータセンターを持ち、圧倒的なR&D投資で付加価値(④)をあげている。

ジェフ・ベゾスが、アマゾンを創業したのが、1994年。5年後の1999年にアメリカのMBAにいた私は、バーンズ&ノーブルのケースを勉強した。Brick and mortar(従来型店舗)の本屋が生き残れるか議論していたが、本屋どころかあらゆる小売が淘汰された。

ChatGPTが出たのが2022年。4年後の現在、AIエージェントがプログラマーの仕事を代替しつつある。AIエージェントが従来型のビジネスを淘汰するのかが問われている。

もしも、Anthropicのが、資金調達、土地の買収、ゼネコンの手配、テナントの募集、管理まで自動でこなすようになったら、不動産会社はどう戦うのか。かつて、三井不動産の有価証券報告書の販管費明細に記載されていた研究開発費は、いつのまにか消えていた。AIという隕石が落ちた後、恐竜の動きはあまりに鈍くないだろうか。