家族類型が経営に与える影響を実感できるケースです。ひとつは、直系家族はお上の威光を受け入れるということです。下図は、資源関連(Material)企業の売上高と売上高当期純利益率を表しています。

Forbes Global 2000のMaterial 業界の中では、3番めに売上が大きいですね。世界の大企業です。
USスチールを2兆円で買収したの資金調達を、Grokを聞いた結果は、以下のとおりです。
| 資金調達項目 | 億円 | 比率 | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 銀行借入 | 約9,000 | 45.0% | |
| – 国際協力銀行 | 約5,500 | 27.5% | JBIC(約37億米ドル相当) |
| – 民間銀行分 | 約3,500 | 17.5% | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行 |
| コミット型劣後特約付タームローン | 5,000 | 25.0% | 2025年9月実行(資本性資金) |
| 転換社債(CB)合計 | 6,000 | 30.0% | 2029年満期 3,000 + 2031年満期 3,000 |
| 全体 | 約20,000 | 100% | 上記でブリッジローン全額返済完了 |
情報源:日本製鉄公式発表、JBIC、日経新聞など(2026年3月時点)。
4分の1を政府(Japan Bank for International Cooperation)から借りているのにちょっと驚かないでしょうか。民間銀行を合わせた金額よりはるかに大きい金額です。1901年に八幡製鐵所ができてから120年以上経ち、世界に冠たる大企業になっても、政府からお金を借りることに躊躇がないのが直系家族です。
一方、絶対核家族の象徴はスペースXでしょう。直系家族的には政府の仕事としか思えない宇宙開発を民間企業として手掛け、時価総額は、2.5兆ドル(400兆円)。Cursorを600億ドル(9.6兆円)で買ってしまいました。資金調達法はわかりませんが、米国政府からは借りないと思います。絶対核家族にとっては、Equity finance というのが感覚に合うのでしょうね。
イーロンマスク氏の推定資産は1.3兆ドル(200兆円)①。こんなお金持ちを容認するのも、絶対核家族。日本製鉄が政府から借りた金額も、①の0.3%にすぎません。こんな世界で戦うのは容易ではないと思いました。