2024年もLLMの年でした。もう、AGIは来たと思って、自社のコンサルティング事業も畳んでいます。いくつか教訓を。

プログラミングも言語

LLM翻訳の精度があがったのを実感しましたが、インパクトがあるのはLLMがプログラミングをすることでしょう。彼らにしてみれば、人間の話す中国語も、機会の話すPythonも言語のひとつに過ぎません。

これが、ソフトウェア業界も変えると思いました。これまではシステム開発費を削減するためにオフショア(インドやベトナムとか)にアウトソースするのが主流でした。しかし、これからは、社員が数人しかいないソフト開発会社が出てくるでしょう。人件費の安い社員を多く抱えることが強みではなく、逆に弱点になってしまうかもしれません。

オープンソース

ソフト開発のコストが「限界費用=0」に近づくと、オープンソースのプログラムの価値が上がるのではないでしょうか。マイクロソフトやSAPのように真面目にカチッと開発するものよりも、不特定多数の人(とAI)がガチャガチャ改善するソフトの使い勝手がよくなるかもしれません。

たとえばOdooです。OpenERP時代から横目で見てきましたが、機能もUIも今ひとつでした。発火点を超えて投資家を引き付けてから、両方とも大幅に改善されました。これだけ多くのモジュールが一斉に開発されるのでカオスになるのでは?と心配しますが、逆にLLMが救ってくれることでしょう。

セコイヤキャピタルが投資したのも印象的でした。ERPは特に新しいプログラムではなく、シリコンバレーのベンチャーが飛びつくようなものではありません。Odooに50置くユーロ(8千億円)の企業価値がつくとは時代を感じます。

日本の二重構造

 日本には大企業と中小企業の二重構造があり、後者はERPも海外市場も活用できていません。これまでは、安く使えるオープンソースのソフトも、マニュアルが英語だったりして、そもそも社員が読めませんでした。LLMは言語の壁も超えていきます。felo.ai や、Perplexity.ai を使えば、オープンソース・ソフトの使い方も日本語で教えてくれます。これは、プログラムからマニュアルまでウェブ上で「オープン」にしてきたことが強みになっていますね。自社開発のソフトは、LLMに聞いても、何も答えてくれません。

 2025年は、LLMが切り開いてくれたオープンソースの可能性を活かせる会社が伸びるのではないでしょうか。