今年も、お世話になりました。
2020年は、危機の年になりました。オランダに拠点を移し、仕事が軌道に乗り始めたと思った時に、コロナになってしまいました。世の中の変化を読み、それを先んじるのがコンサルタントではあるのですが、今回は、全く対応できませんでした。反省しております。
欧州は、文明を感じる地域です。美しい街路樹、美術館の圧倒的な作品群、コンサートホールの透明な音。民主的な政府が次々に疫病に屈し、都市鎖余に追い込まれていくのは、衝撃でした。
しかし、危機は、世の中の本質を見せてくれる時でもあります。印象に残ったのは、オランダ、ルッテ首相の「悪魔のジレンマ」という言葉です。経済を優先させれば死者が増える。感染防止に舵を切れば経済が滞る。どちらに転んでも批判を受ける中で、科学を信じ、話し合いを続け、言葉で国民に語りかける姿は、日本では味わえないものでした。
一方、民主主義国家が、必ずしもコロナ対応で優れた結果を出したわけではありませんでした。台湾、韓国、中国、ドイツといった国は、権威主義な国でした。コロナが収まった後の世界では、自由の制限を理解する人が増えるのではないでしょうか。
経済では、命に関わる産業の価値が暴騰しました。マスクは、中国から買えばいいと思う国は無くなりました。ワクチン開発は、安全保障の問題と理解されました。環境問題への意識も強くなりました。BPは、自然エネルギーに舵を切りました。自動車会社が軒並み減収になる中、テスラは増収。時価総額はトヨタの数倍になりました。

各国の金融・財政政策は、私が見たことがない水準の景気刺激モードになりました。それが金融危機を防ぎましたが、不安定な状況にあることは、間違いありません。引き続き、シートベルトを締め、乱気流でも、操縦レバーをしっかり握っておく必要があります。
2020年は、どこにも行けずに終わってしまいましたが、オンラインでどこまで仕事ができるのか、挑戦していこうと思います。
2021年も、よろしくお願いします。
藤井