キュレーションの時代
佐々木俊尚 ちくま新書 2011/2
キュレーションとは、
The act of organizing and maintaining a collection of artworks or artifacts.
博物館や美術館等で作品や資料を整理・管理・研究し、わかりやすい展示を行なう作業。情報過多の時代には、キュレーションが重要という本。
90年代にインターネットが来日した時、最初に反応したのはソフト側(アーティスト)でしたが、ビジネスの主導権を握ったのはハード側(SONYとか)でした。ハードの人は、ソフトをコンテンツと呼び、アーティストは「コンテンツと呼ぶ人たち」と反発した。ハードとソフト間に通訳が不在で、両輪噛み合わず、Appleに市場を持って行かれたのでした。
本書を読むと、重要だったのは、コンテキストを理解し、的確にビオトープ(この言葉は音が悪くて使う気になれない…。)に届ける力だったのがわかります。
ジスモンチを招聘するマーケティングの例が紹介されていて理解が深まりました。
HMVの手書きのポップが広告スペースになって、全国統一になった。HMV渋谷閉店。という例も紹介されています。ここが考えどころで、メジャーはメジャーの商売があり、こまかにビオトープにアプローチするだけがビジネスではないと私は思います。
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