【本】M&A国富論

M&A国富論

岩井克人、佐藤孝弘著

公開会社法が話題になってますね。ステークホルダーについて考えなおすために読んでみました。

ニッポン放送の買収事件を受けて、日本における新たな会社買収ルールを提案しており、参考になりました。企業買収を法律論、経済論の双方から検証しています。

まず、先行する米英の会社法を検証します。アメリカは、ポイズンピルを導入してあり、取締役会が強力な権限を持っています。買収の途中で交渉に入り、最終的にはTOB価格で決着がつく。

イギリスは、テイクオーバーパネルの監視のもと、シティコードに則って手都筑が進む。

それぞれには、歴史的、法制度的な背景があり、単純に日本に当てはめるわけにはいかない。そこで、自ら考えることを出発点にします。企業買収の判断には、

  • 買収者が付ける株式価格によって株主が判断する方法
  • 株主総会の多数決によって、現経営者と敵対的買収者のうち多くの支持を得たほうが会社の経営権を握る方法

の2つがあり、国富の最大化を基準として、後者が望ましいとしています。

法学部、経済学部のバックグラウンドがなくても、内容を理解することができ、良書でした。

では。

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